最近の失敗より

飼い主のテンション一つで犬の行動は変わる。

 

特に犬が不安を感じている時。

 

先日ほくとアジリティの練習中こんなことがあった。

 

ちなみにアジリティとは障害物を順番にクリアしていくドッグスポーツの

一つである。

 

その障害物の一つにドッグウォークという障害物がある。

 

幅30cnほどの長さ10mぐらいになる一本橋だ。

 

それが地面の上に置かれているわけではなく、登り口を上ると、

地上1m以上の高さになる。

 

タイムを競う競技でもあるから、その橋をどれだけ早く通過するかも

大切なポイントとなる。

 

もちろん登り口も勢いよく上り、降り口も勢いよく下りてきて欲しい。

 

そのようなことも出来るようになっていた矢先、降り口で足を滑らせた。

 

それからというもの、降り口を迎えるとのろのろと下りてくるように

なってしまった。

 

ほくは不安なのだ。

 

更に今まで出来ていたことが出来なくなったことに対して、正直私は

不満を感じてしまった。

 

そして、犬はそのように飼い主が不満に思っている状況を、何故だか

とても敏感に察知する。

 

そうすると、さらに犬の不安をあおってしまう。

 

その結果、ほくは降り口を迎えると停まるようになってしまった。

 

 

伝わるものも、伝わらないものも

幸いなことに、私は犬の学校を経営しており、様々なパピーや

成犬と密に接する機会を多くもつことが出来る。

 

その中で、前回までの続きになるのだが、犬の行動を真似たり、

カーミングシグナルを真似たりということを、ある程度の長いスパンで

試してみることが出来る。

 

それも様々な状態の犬に。

 

興奮している犬、落ち着いている犬、攻撃的な犬、フレンドリーな犬。

 

その結果、自分の中ではカーミングシグナルを伝えるのは難しいと

いう結論に至った。

 

しかし、それが全てではない。

 

ある知り合いのトレーナーは、カーミングシグナルを出したことで、

犬の行動に変化が出たと言っていた。

 

結局のところ、人間が犬の行動を真似ることで伝わりやすいもの、

伝わりにくいものがあるのだろう。

 

そこには犬自身のボディランゲージの読解力も関係してくると思う。

 

しかし、面白いもので先ほども書いたのだが私は犬の学校を

経営している上で様々なパピーと接する機会がある。

 

親兄弟とわずかの期間しか過ごしたことのないようなパピーだって

ざらにいる。

 

要するにまだまだ、ボディランゲージを学んでいない状態だ。

 

しかしながら、そのような子達に遊びを誘うシグナルを出すとすぐに

乗ってくる。

 

甘噛みしてきた時などに、威嚇するようなシグナル(ウナながら顔を

近づけたり)やスナッピング(空噛み)のシグナルを出すとすぐに伝わる。

 

その時の犬の状態が興奮していようが、落ち着いていようが、そこまで

反応に大差はない。

 

しかしながら、やはりこのような子犬にもカーミングシグナルを使って

みたが伝わっている様子はない。

 

伝わりやすいものはどのようなシグナルか、伝わりにくいものはどのような

シグナルなのか、自分の犬にもいろいろと試してみると良いだろう。

 

 

カーミングシグナルを真似てみた

トレーナーであれば、これは結構試した人は多いかもしれませんね!

 

私も今までに、何度か試してみたことがあります。

 

もちろん、一回では分からないのでたくさんの犬に幾つかのカーミング

シグナルを出しながら、挑戦したことがあります。

 

まずはあくび。

 

このカーミングシグナルは、私はストレスを感じているからやめてよと

いった意味合いを伝えていると言われています。

 

それと同時に良く出していたカーミングシグナルは目を背けるといったもの。

 

これも、相手に対して怖いという思いを伝えながら、相手を落ち着かせる

ためのシグナルといわれています。

 

この2つを組み合わせて使ってみたことが何度かあります。

 

それを、どのような犬に使ってみたかですが。

 

初めて会った緊張からこちらに威嚇してくる犬、攻撃的な犬、逆に

フレンドリーだけど、かなりしつこい犬など。

 

これらの犬に試したことがあります。

 

が、このカーミングシグナルを真似てみても威嚇してくる犬に変化は

ありませんでした。

 

しつこい犬も変化なく、しつこいまま…。

 

伝わらなかったようです。

 

あるトレーナーは、攻撃的な犬に対して、ある程度の距離を取って、

このカーミングシグナルを出したところ、攻撃されたという方もいました。

 

あくびなどの他に試してみたシグナルもあります。

 

カーブを描きながら相手に近付くというシグナル。

 

これも、相手にたいして敵意や攻撃の意志がないことを知らせる

シグナルといわれています。

 

ただし、カーブを描こうが警戒している犬に近付けば、更に警戒が

強くなることがほとんどです。

 

何故、犬の行動を真似ると伝わる物は多いのに、カーミングシグナルは

伝わりにくいのでしょうね!?