牙を剥き出して笑う

犬の笑顔はとても素敵なものだ。

 

口角が緩み、穏やかな目をして、見ているだけでとても癒される。

 

笑顔とは違うが、適度な運動をした後の、ハアハアと体温を調節

するためにパンティングをする表情にも癒される。

 

大きく口をあけ、満足したかのように目をすぼめている表情も

とても可愛らしい。

 

どうやら人間はそのように大きく口をあけ、目を細めている姿に

弱いらしい。

 

それが、自分よりも非力な対象になると尚更だ。

 

人間が、赤ちゃんや動物に、可愛いといった感情を抱くのも

そのようなことが関係している。

 

動物が好きであれば、獰猛な動物…ライオンやトラであっても、

その子供であれば可愛いといった感情を抱く。

 

それは、その子供が自分よりも確実に非力なことであったり、

大きく口をあけ、目を細めている姿(笑っている様子)などに、

敵意を感じないことなどが心理学上では関係しているらしい。

 

少し脱線したわけだが、皆さんはこのような犬を見たことがあるだろうか?

 

歯を剥き出して笑っている犬の様子。

一瞬の見た目には、『これから噛んでやる』と言わんばかりに牙を

剥き出しているのである。

 

しかし大きく違うのが目の形である。

 

威嚇的に牙を剥き出す時の様子とは大きく異なり、目を細めてニタッと

笑った目をしている。

 

その口元と目元のギャップが非常に面白い。

 

犬の笑顔にはそんな表情もあるのだ。

 

是非、自分の犬をもっともっと観察してみて欲しい。

 

 

ご飯を守る 2

ご飯を守ることを、認めてあげるべきか、止めさせるべきか。

 

私であれば、前回の記事でも書いたように、止めさせる方を選ぶ。

 

認めてあげるということは、犬が食事をしている時に、近付かない、

身体を触らない、食器に手を伸ばさないということになる。

 

それだけであれば出来るであろう。

 

だが、偶然にも近くを通らなければならないことが起こった時に、

うなられても、噛みつかれても仕方がないということである。

 

子供が遊びに来た時、孫が遊びに来た時、子供や孫が何気なしに

食事中の犬を触ろうとした時に、噛まれても仕方がないということだ。

 

子供達に前もって注意出来るなら良いが、それでもやってしまう

可能性があるのが子供である。

 

もしかしたら、犬の食事中に大切な指輪が食器の近くに落ちて

しまうかもしれない。

 

そのままにしておけば、誤って指輪を誤飲してしまうかもしれない。

 

そのようなことがあっても、認めてあげますか?

 

前回も書いたように、信頼関係などの飼い主さんとの関係性とは

別に所有欲を見せることがある。

 

であれば、最初からそのような所有欲は抑えるようなトレーニングを

しておいた方が良いだろう。

 

それで事故が起こる可能性がぐっと減るのであれば、その方が

良くはないだろうか。

 

そして、そのトレーニングを行うにしても、犬の食事の邪魔ばかりする

わけではない。

 

人間が近くにいても、平気なこと、食事を守る必要がないことを

教えて行くだけである。

 

 

ご飯を守る

タイトルの『ご飯を守る』という内容をもう少し詳しく書くと、犬が食事

している間に近付いたり、犬を触ったり、食器に手を近づけたりすると、

威嚇してきたり、噛みついてきたりするということである。

 

このような問題に直面した方はいるだろうか。

 

トレーナーであれば、このような悩みを持つクライアントと出会うことは、

そう珍しいことでもない。

 

もちろん、私もそのようなクライアントに出会った経験はある。

 

皆さんはこのような問題をどう捉えるだろうか。

 

いろんな意見があると思う。

 

『犬の所有権を侵害する方が悪い』と捉える方も、

 

『そんなことをしないように、しておいた方が良い』と捉える方も様々だろう。

 

私の考え方としては、後者だ。

 

何故なら、根本を考えると、ご飯に犬の所有権はない。

 

犬が働き、お金を稼ぎ、自分でご飯を買って、食べているわけはない。

 

人間が与えている物である。

 

しかしながら、もちろん犬はそんなことは知らない。

 

ご飯が差し出された瞬間に、自分の物と考える。

 

別にそのように考えの上で食事をしている時に、人が近付こうが、

触ろうが、食器に手を伸ばそうが、何も気にしない犬もいる。

 

それであれば問題はない。

 

だが、飼い主さんとの関係性に何の問題が無くても、近付いたり、

触ったり、食器に手を伸ばそうとすると、威嚇をしたり、噛みついて

くる犬もいる。

 

それもそのはず。

 

自然界では乏しい食べ物を必死で守る動物のほうが適応性が高い。

 

そういった習性は何百世代にも及ぶ選択繁殖を経てもなお、残っている

可能性は大いにある。

 

ドッグフードなど、ご飯に不自由しなくても本能的に食べ物を守ろうと

するのだ。

 

では、それを認めるべきか、止めさせるべきなのか。

 

次回へ続けましょう。