食フン対策

では、最後に食フン対策について書いてみよう。

 

今までの記事の中にも、幾つか対応策のとして載せていたが、一番大切

なのは、食べる習性を作らないようにすることである。

 

留守番の間に退屈のあまり食べてしまうのであれば、留守番の時間を

調整する。

 

しかし、実際には仕事などで留守番の時間を調整出来ないケースも

あるだろう。

 

そんな時には知り合いやシッター、施設などを利用し、食フンする機会を

出来る限り作らないようにしたい。

 

そこまで長くならない留守番であれば、クレートなどを利用するのも便利だ。

 

クレート自体で落ち着く練習をしておくこと、適切なクレートのサイズを

選んであげること、このようなことでクレート内で排泄をすることはグッと減る。

 

そのような使い方を続ると、クレート内では排泄を我慢するようになる。

 

しかしながら、もちろん我慢にも限界はある。

 

だからこそ、長くならない留守番であれば…と書いた。

 

そうすることで、食フンしてしまう機会を作らないので済むのだから、それが

良いだろう。

 

それ以外にも出来ることは、いろいろ試してみよう。

 

退屈のあまり、うんちに手を出してしまうのだから、それ以上に楽しい玩具を

たくさん用意しておいても良いだろう。

 

そうすることで、うんちに手を出そうとする機会を減らせるかもしれない。

 

前回にも書いたように、食事自体を変えてしまうのも良いだろう。

 

食フン対策用のサプリメントなどもある。

(これについては私は経験ないので、効果のほどは分からない。)

 

うんちに苦味などのスプレーを吹きかけておくものもある。

(経験上、この方法はあまり効果が出ないことが多かったが…。)

 

ただし、根本の食フンの習性を作らない事。これを忘れないように。

基本はすぐに片付けることである。

 

 

何故、食フンをするのか

何故、犬は食フンをするのか?

 

病気?

 

お腹が満たされていない?

 

そんなことではないだろう。

 

前回も書いたように、うんちは高い栄養価をもっている。

 

それを察知して食べることだってある。

 

しかし、経験上、食フンをしてしまう一番の理由は、留守番が長くて

退屈から否応なしに食べてしまうだとか、ケージに入っている時間が

長いためケージ内を綺麗に保つために食べてしまうとか、そんな

ところが理由としては多いように思える。

 

他にも、ドッグフードによる要因も大きいのではないだろうか。

 

これは食フンに対する、治療法の一つでもあるのだが、食事を変えると

うんちの匂いは大きく変わる。

 

鼻を近付けて嗅ぐまでしなくても、分かると思う。

 

ドッグフードの銘柄を変えても分かるものだが、ドッグフードから

手作り食へ変えると、尚、匂いの差に驚く。

 

私自身、手作り食や生食を試したからこそ感じる。

 

特に生食に変えた時が、一番匂いが無くなった。

 

要するにそれぐらい、ドッグフードを食べて出てくるうんちには匂いがある。

 

その匂いには、人間には分からないが微細ながらも食欲を刺激する

匂いがあるのかもしれない。

 

何にせよ、一番大切なのは、食フンしてしまう状況を出来る限り作らない

ようにすることである。

 

先にも書いたように、留守番や退屈状況、ケージでの生活の長さを

コントロールしてあげるのが一番にすべきことである。

 

 

食フンについて

この問題にも悩まされている方は結構多い。

 

なかには、うんちが出ている方向へ顔を向け、そのまま食べてしまう

犬だっている。

 

確かに、見ていてあまり良い気分はしない。

 

が、そのような行動を取ってしまう原因には、人間の行動が大きく

関与することが多い。

 

例えば、食フンをしようとした時に大袈裟に騒いでしまったり、犬を

おさえつけて無理矢理うんちを取り上げたり。

 

そのような人間の行動が、そのような犬の行動を作り上げてしまう

ことだってある。

 

だからこそ、食フンについてはあまり神経質にならないでもらいたい。

 

神経質になり過ぎると、知らず知らずに人間はそのような行動を

取ってしまうことがあるからだ。

 

そもそも、大半の子犬は食フンをする。

 

自分のうんちだけ食べる子もいれば、誰のものでもお構いなしに食べて

しまう犬もいる。

 

自分のうんちだけであれば、まず問題はない。

 

他の犬のものであっても、摂取することで感染してしまうような病気が

なければ問題はない。

 

オーストラリアの獣医師であり、生食のパイオニアでもある、ドクター・

イアンビリングハースト氏はこう言っている。

 

犬の糞には、良質なタンパク質や必須脂肪酸、ビタミンBなどの価値の

高い栄養素が含まれていると。

 

だからといって、食事として提供したくはないし、出来れば食べるのは

やめて欲しいと思うのは、飼い主ならば当然だろう。

 

だけれど、まずはそのようにうんちを食べても問題はないということを理解し、

落ち着いて対応出来るように心掛けていただきたい。