恐怖が連鎖する状況は他にもある。
例えば、雷に対しての恐怖症を持っている場合、何も雷がなるまで反応を
示さないわけではない。
たいていの場合、雷が鳴り響く前には、様々なことが起こっている。
気圧の変化であったり、激しい雨、そしてそれに伴う雨音など。
うちの子の場合は、激しい雨音を聞いた頃から震えが始まる。
これも恐怖の連鎖の一つと言えるだろう。
そして、この連鎖も犬によって変わってくる。
雷恐怖症を持っている犬が、ある特定の場所に行った際に、激しい雷雨に
出会ったとしよう。
そのようなことが起これば、その特定の場所が恐怖の対象になってしまう
こともある。
これは知人の話だが、ドッグランに行った際にそこで激しい雷雨と遭遇
してしまった。
今まではドッグランに行くと楽しく走り回っていたみたいだが、それ以降は
ドッグランに行ってもベンチの下に潜って怖がっている。
ドッグランが恐怖の対象となってしまったようだ。
恐怖の連鎖である。
ちなみに、今回ここで紹介しているような内容は専門用語では古典的条件付け
と呼ばれる。
本来は今まで何でもなかったもの…
(うちの犬の話では激しい雨音)
(知人の話ではドッグラン)
それが、雷という恐怖と結びついてしまったのだ。
このような恐怖に対しては、出来る限り何かと結びついてしまわないように
心掛けてあげたいところである。