しつけに100%正しい方法はありません。

この仕事をしていると、しつけという話題には多少なりとも敏感になる。

 

それが犬ではなく、人間だったとしても。

 

テレビであったり、インターネットで見たりしてても、最近の子供のしつけの

傾向も変わってきているように思う。

 

自分が親からしつけられてきた経験や友達の話、友達夫婦の話などで

比較しているだけなのだが。

 

しかし、取り上げる人物によって、だいぶ意見は違うのだろうなと最近の

テレビを見てて実感する。

 

例えば、今一番教育論者としてメディアに顔を出す方は、叱らない教育論を

挙げている。

 

かと思えば、叱ることに反対まではしない教育論者もいる。

 

叱らない教育論が主流のようにも思えるが、メディアに取り上げられている

回数が多いからそう思うのかもしれない。

 

また数年もすれば違う考え方が主流になるのかもしれない。

 

どちら側の意見にしても、共通していたことはしつけをすることは良いこと

であり、その道筋が大切といったところだろうか。

 

だけれど、その道筋には結局のところ、たくさんの方法論がある。

 

だからこそ『しつけ』といった一つの内容に関しての書籍が星の数ほど

あるのだろう。

 

何を信じれば良いのか分からないのが正直なところだ。

 

育児はとても大変だと思う。

 

しかし、これは犬のしつけにもとても共通している。

 

たいていの飼い主さんも、あの人にはこう言われたのに、別の人からは

こう言われた…

 

あの本にはこう書いてあったのに、別の本では違うこと書いてた…

 

こんな経験をたくさんしていると思う。

 

しかし、逆をいってしまえば、あの人が言った方法、別の人が言った方法、

あの本に書いていた方法、別の本に書いていた方法、それぞれが、

その人にとって良い結果をもたらしたから伝わっているのだろう。

 

だからこそ、100%この方法が正しいといった、しつけ方法はないのだ。

 

 

テンション一つで犬の行動は変わる

前回の記事にて、最近の失敗事を書いた。

 

これを修正していくために幾つかの方法を試みてみたのだが、飼い主が

テンションを上げるというのはとても大切な要因となる。

 

特に不安を感じている時は尚更だ。

 

ほくはおやつもおもちゃも大好きなので、ドッグウォークの降り口で

停まりそうになる際に、それらの物を使ってみた。

 

ドッグウォークの着地地点に大量のおやつを置いたり、着地近くに

なるとボールを転がしたりなど。

 

多少スムーズに下りられるようにはなったが、以前ほどのスピードは

出ていない。

 

しばらく続けてみたが、上限が見えた気がした。

 

今度はそれらの物は使わずに、テンションだけで勝負してみた。

 

降り口に差し掛かった時には、そうだよ!良い子!大丈夫だよ!キャー!

など高い声で叫びながら一緒に走った。

 

それだけで行動は変わった。

 

それまでは多少スムーズに下りられるようにはなってきたのだが、やはり

不安を感じている様子は隠しきれないようだった。

 

下りても大丈夫かな~といった確認もしてくる。

 

しかし、テンション一つでそれらの不安が消し飛んだ。

 

今回私は、ドッグスポーツとして、このような不安を感じている状況を

書いたのだが、犬が不安を感じる状況は日常に潜んでいる。

 

そのような時は不安をあおるようにしてはイケない。

 

過保護な対応も不安をあおることがある。

 

まずはこちらがテンションを上げて自信を持たせてあげよう!

 

 

最近の失敗より

飼い主のテンション一つで犬の行動は変わる。

 

特に犬が不安を感じている時。

 

先日ほくとアジリティの練習中こんなことがあった。

 

ちなみにアジリティとは障害物を順番にクリアしていくドッグスポーツの

一つである。

 

その障害物の一つにドッグウォークという障害物がある。

 

幅30cnほどの長さ10mぐらいになる一本橋だ。

 

それが地面の上に置かれているわけではなく、登り口を上ると、

地上1m以上の高さになる。

 

タイムを競う競技でもあるから、その橋をどれだけ早く通過するかも

大切なポイントとなる。

 

もちろん登り口も勢いよく上り、降り口も勢いよく下りてきて欲しい。

 

そのようなことも出来るようになっていた矢先、降り口で足を滑らせた。

 

それからというもの、降り口を迎えるとのろのろと下りてくるように

なってしまった。

 

ほくは不安なのだ。

 

更に今まで出来ていたことが出来なくなったことに対して、正直私は

不満を感じてしまった。

 

そして、犬はそのように飼い主が不満に思っている状況を、何故だか

とても敏感に察知する。

 

そうすると、さらに犬の不安をあおってしまう。

 

その結果、ほくは降り口を迎えると停まるようになってしまった。