この仕事をしていると、しつけという話題には多少なりとも敏感になる。
それが犬ではなく、人間だったとしても。
テレビであったり、インターネットで見たりしてても、最近の子供のしつけの
傾向も変わってきているように思う。
自分が親からしつけられてきた経験や友達の話、友達夫婦の話などで
比較しているだけなのだが。
しかし、取り上げる人物によって、だいぶ意見は違うのだろうなと最近の
テレビを見てて実感する。
例えば、今一番教育論者としてメディアに顔を出す方は、叱らない教育論を
挙げている。
かと思えば、叱ることに反対まではしない教育論者もいる。
叱らない教育論が主流のようにも思えるが、メディアに取り上げられている
回数が多いからそう思うのかもしれない。
また数年もすれば違う考え方が主流になるのかもしれない。
どちら側の意見にしても、共通していたことはしつけをすることは良いこと
であり、その道筋が大切といったところだろうか。
だけれど、その道筋には結局のところ、たくさんの方法論がある。
だからこそ『しつけ』といった一つの内容に関しての書籍が星の数ほど
あるのだろう。
何を信じれば良いのか分からないのが正直なところだ。
育児はとても大変だと思う。
しかし、これは犬のしつけにもとても共通している。
たいていの飼い主さんも、あの人にはこう言われたのに、別の人からは
こう言われた…
あの本にはこう書いてあったのに、別の本では違うこと書いてた…
こんな経験をたくさんしていると思う。
しかし、逆をいってしまえば、あの人が言った方法、別の人が言った方法、
あの本に書いていた方法、別の本に書いていた方法、それぞれが、
その人にとって良い結果をもたらしたから伝わっているのだろう。
だからこそ、100%この方法が正しいといった、しつけ方法はないのだ。