学習したから要求する

先日、家族で集まってホームパーティーした時のことなんだけど、その中に

姪っ子も来ていてね。

その時に思ったことなんだけど、子供って本当に面白いね。

 

姪っ子は兄貴の子供なんだけど、およそ2時間程度のホームパーティーの間に

5回ぐらいふてくされてたっけ。

ふてくされる理由も他愛のないことなんだけどね。

 

そして、そのあとの行動が面白い。

まず、ふてくされた様子を前面に押し出すかのような顔してんのよ。

そして、喋りかけても完全に無視。

その後は皆から見えないところに隠れて、パパ(兄貴)が来てくれるのを待っている。

 

家でも同じようなことをするらしい。

パパは子供に甘いから、そーいう時迎えに行ってるんだろーなぁ。

だから、そーいう行動をするんだろーし。

 

そーいう行動ってのはパパに来てもらうための、『沈黙の要求』ね。

要求ってのは行動実験って聞くこともあるけど、正にそんな感じで、こうした時

相手はどのような行動をするんだろうって駆け引きしてんのよ。

 

そこで思ったのが、いきなりそんな行動実験をしたのか?ってこと。

僕が思うにいきなりそんな行動実験をしたのではなく、何かしらの学習を

したからそんな行動に出ているんだと思う。

以前に怒られるようなことがあって、部屋で泣いていたらパパが来てくれた

とかね。

 

そういう学習(経験)をしたから、それ以降は要求(行動実験)するって感じじゃ

ないかな。

そして、その要求、つまり行動実験が成功するかしないかによって、その後の

駆け引きの仕方が変わってくるって感じ。

少し手を変えてみたり、その行動実験が成功しないのが分かると、止めてみたり。

 

今、人間の話をしてきたけど、この『要求』ってやつは犬の世界でも耳にする

ことが多いよね。

特に、要求吠えってやつ。

要求してくるにしても、吠えじゃなければ大概構わんと思うけど、吠えはね…。

 

もちろん実験を成功させてしまう前に、そのような学習をさせないように

気をつけるのが1番だろーなぁ。

何かしらの学習をしてしまった後だったら、実験を成功させないようにする

のが2番って感じ。

 

じゃないと、その実験で成功した行動はどんどん増えていくからね。

だから要求吠えとかは、要求に応えないようにって言われるわけ。

ご飯くれ~とか、ハウスから出せ~とか、遊べ~とか、散歩連れてけ~とか

お家によっても要求っていろんなものがあると思うけど、それに応えちゃうと、

そのシチュエーションになったときに吠える行動は確実に増えるよ。

 

だって、実験が成功してるから。

だから、後々困るかも…って行動は最初から成功させない。

子犬の頃は可愛くても、成犬になると残念な行動って結構あるから(笑)

 

 

飼い主も努力

前回の記事からだいぶ時間が経ってしもた…

が、続き的な感じで。


普段から食欲がある子でも、『緊張』や『不安』によって、食欲がガクッと

落ちちゃうのが困ったところだ。

やっぱご飯食べないと体力落ちちゃうからねぇ。

ペットホテルでワンコを預かっている身としては何とかご飯は食べて欲しいと

思うんですわ。

でも、それには飼い主さんも多少の努力は必要だと思うんですよ。

 

『緊張』、『不安』とざっくり書いてみたけど、もう少し詳しく書くと『緊張』って

普段と違う環境下で生活をしなければならない緊張のことだと思うんですわ。

普段と違う環境下、これを更に掘り下げていくと、

・世話する人が違うこと

・生活のリズムが変わること(ご飯の時間とか、寝る時間とか)

・周りの状況が異なること(周りに知らない犬がいる、ケージでの生活など)

こんなところが特に普段と違う環境になるだろーねぇ。

 

じゃあ、『不安』は?と聞かれたら。

これは只一つ。

・飼い主さんと離れること

これが不安の唯一の要素だろーな。

 

要するに、この『緊張』や『不安』を感じる部分に対しての経験を積ませる

のが大事。

出来ることなら幼いうちから。

 

知り合いではないからあれだけど、トレーナーのブログに『他人に託せる犬』と

いう言葉があった。

まさに、それ。

それが大切。

飼い主がいなくても、世話してくれる人が違くても、住み慣れた場所じゃなくても

ある程度落ち着いて過ごせるような心持ちが出来るかどうか。

これが他人に託せる犬という言葉に凝縮されていると思う。

 

 

そのために何を飼い主さんが努力するのか。

たくさんの人に世話してもらうよう頼みましょ!

可愛い子には旅をさせよと言うでしょ。

飼い主さんと離れて、知らない人との生活の中でも楽しい経験、落ち着いて

過ごせる経験を積ませるのって、飼い主さんと離れることへの不安対策に必ず

なりますから。

 

他にも根本的なところになるけど、社会化ね。

大概ペットホテルなどに預けるということは、自分以外の犬だっているもんです。

そんな時に他の犬との社会化が出来てる出来ていないで、犬の心持は変わり

ますから。

他の犬が大好きで、遊ぶのも大好きであれば、他の犬と一緒にいることで

だいぶ気が紛れますよ。

 

他にも、預ける先を想定しての、トレーニングだって出来るでしょ。

預ける先がクレートやケージであれば、ハウストレーニングしとくとだいぶ犬の

心持ちは変わりますよ。

 

いきなり、飼い主さんと離れる、知らない場所にいる、入ったこともないような

クレートに入れられる。

こんなのが、全部一気に重なれば、そりゃ食欲ある子だって、食欲なくなっちゃい

ますって。

だから、飼い主さんは事前に『緊張』や『不安』を感じる部分に対しての経験を

積ませてあげてって思う。

 

P.S.

預ける先の環境とかも大切。

周りで他の犬がワンワン吠えてたりするのも、当事者にとってはかなりストレスに

なったりするからね。

 

多頭飼いの場合も、いろいろ考えたげて~。

互いに依存しちゃうことも結構あるから。

それぞれが自立心があった方が良いよね。

 

 

ご飯食べなかったですか…?

暑い…とにかく暑い。

お盆真っ盛りですな。


おかげさまでペットホテルもたくさんのワンコ達で賑わってます。

今日はそんなペットホテルでのあるあるというか、トレーナー目線でのアドバイス的な感じで。


まあ、ほとんどのペットホテルでもそうだと思いますが、お預かり中のワンコ達の

様子を記録するわけです。

記録の一つに『食事』の項目があり、その日の食事状況として、残さず食べたか、

残したとしてもどの程度食べたのか、はたまた食べなかったのかなど。


お預かりしている身としては『残さず食べた』という項目にチェックしたいん

ですけどねぇ…

そう上手くはいかず。

『食べなかった』という項目にチェックすることも少なくなかったりと。

もちろん食べるための工夫もするんですけど、なかなかね。

 

そして、飼い主さんがお迎えに来た時にその記録を参考に、食事の状況

なども話たりするんですけど、食べなかったことを伝えると、『えっ?ご飯

食べなかったですか…?』と聞かれることも結構あるんですよねぇ。

 

そんな質問されたら、間髪入れずに『全部完食ですわ!めちゃめちゃ

食欲ありますねぇ!』とでも言いたいんだけど、嘘ついてもしょうがないし、

食べなかった事実は伝えておいた方が良いですからねぇ。

 

さて、ここで少し話は変わるんですが、ペットホテルの利用前にはカルテを

書いてもらうんですけど、質問項目に普段の食欲を5段階評価で書いて

もらう欄があります。

5段階評価の⑤が食欲モリモリさんな感じ!

食欲モリモリさんがどんな感じかを聞かれると困るけど…

まあ、食事を出したら、すぐに完食って感じでいいのかな!

 

ここで一旦、話を戻しますよ。

先ほどの『ご飯食べなかったですか…?』と聞かれるワンコ達のカルテを見て

みると、決して普段から食欲が低いわけではないんす。

5段階評価の⑤がチェックされている犬だっているわけです。

そんな子達がご飯を食べなかったわけだから飼い主さんはビックリするんで

しょうね。

 

でも、そういうこと結構あるんですよ~。

確かにお家だと、ご飯はペロンと食っちゃうんでしょう。

でもね、そんな食欲旺盛な子達でも『緊張』や『不安』によって食欲ってガクッと

落ちますから。

僕達だってそうですよ。

例えば、何か大舞台に立つような緊張する場面があったとして、そんな直前に

肉食いて~とか、寿司食いて~ってならないからね。

 

じゃあ、ここからはトレーナー目線でのアドバイス!

 

 

って思ったけど、書くの疲れたから次回に続けようっと!