犬の行動を真似る

犬はボディランゲージを使ってコミュニケーションを取る。

 

吠えることもコミュニケーションの一つの作用はある。

 

しかし、その時の多くはボディランゲージと並行して出されている

ことが多い。

 

それだけ、犬は視覚によるコミュニケーションを必要とする。

 

なので、犬に何かを伝える時には犬の行動を真似てあげるとうまく

伝わりやすい。

 

例えば遊びのシグナル。

 

ふせの状態でお尻を高く上げ、尻尾を振っている様子。

 

そして、そこから小刻みに動く様子。

 

誘ってあげるように、そのまま顔を横にし、お腹を見せる様子。

 

これらの行動を真似してあげると、少し緊張気味だった子も緊張が

解け、遊びに乗ってくる子もいる。

 

逆に叱る時。

 

これらの時も犬の行動を真似ると伝わりやすい。

 

例えば、唸りながらゆっくりと近付く様子。

 

それでも止めなければ、ガウッ言いながら顔を急に近付ける様子。

 

これらの行動を真似てあげると、『すみませ~ん』といった様子を見せる

子もちらほらいる。

 

そのように犬の行動を真似てみると、反応が変わるかも!

 

トレーナー目線のトリミング

トレーナー目線でのトリミング。

 

これは犬にかなりの気を使う。

 

何故なら、犬が不安にならないようにそれぞれの作業に慣れさせようと

するからである。

 

例えば、爪切りにならすのであれば、最初から爪を切ることはしない。

 

いきなり、爪を切ってしまうことで、犬が怖い思いなどをしてしまうと

その後、大変なことになる可能性がある。

 

爪切りをしようとしたら暴れたり、かたや爪切りを持っただけで攻撃

しようとする可能性だってあり得る。

 

もちろん絶対にそのようになるわけではない。

 

そうなってしまう可能性があるというだけだ。

 

しかし、その可能性を極力潰していくのがトレーナーとしての考え方の

一つでもある。

 

なので、先ほど例に挙げた爪切りをとってみると、いきなり爪切りで爪を

切ったりするのではなく、金属を爪に当て、金属が当たる感覚に慣らして

いくなどの作業をすることもある。

 

そのようにして、徐々爪切りというものに慣らして、最終的に爪を切る

ところまで持っていくのである。

 

トレーナー目線でトリミングを見てみると、このように犬の状態を気に

留めることが幾つもある。

 

しかし、それが必ずしも良いわけではない。

 

飼い主さんは愛犬を綺麗にしてほしいのに、『慣らしてからじゃないと

出来ません』となってしまうと、それもいささか問題がある。

 

トリマーに対して、『まずは慣らすところから』と言ってしまうと、慣らして

いくだけで持ち時間は過ぎるだろう。

 

それでも足りないかもしれない。

 

結局のところ、いろいろな目線によって考え方は変わるのである。

 

ただし、いろんな目線での捉え方も考えて、子犬を迎え入れたら、トリミングの作業に慣らしてあげるということもご家庭で行ってあげて欲しい。

 

様々な目線で、トリミングを見てみる

犬を飼ったら必ずついてくる飼い主さんの仕事の一つ。

 

それは犬のお手入れである。

 

犬種によっては、簡単なお手入れで済む犬種もいれば、結構大がかりに

なる犬種もいる。

 

だからこそ、トリミングという仕事があるわけだ。

 

このトリミングについて、いろいろな角度から見てみよう。

 

どのような角度から見ていくか。

 

飼い主さん目線のトリミング。

 

トリマー目線のトリミング。

 

トレーナー目線のトリミング。

 

このような角度から観察出来る。

 

そして、幸いにも私は全ての目線でトリミングを見てきたので、それぞれの

目線を理解出来る。

 

まずは飼い主さん目線のトリミング。

 

これは言うまでもなく、とても便利である。

 

爪切りや耳掃除、肛門腺しぼりなど、お手入れをしようとしたら

やることはたくさんある。

 

それをトリマーさんがやってくれることは、この上なく便利だ。

 

そして、カット犬種であれば、可愛くカットされ、それを見るのも楽しい。

 

そこがとても大きなメリットになる。

 

しかし、正直、その時の犬の状態を自分で見てるわけではないので、

犬の状態などはあまり気に留めることがない。

 

では、トリマー目線のトリミングはどうか。

 

トリマーはもちろんお預かりした犬を可愛くしようと必死である。

 

しかし、どうしたって時間の制限はある。

 

爪切りが苦手な子がいたって、一本の爪を切るのに、10分も時間を

かけることは出来ない。

 

一つ一つの作業に慣らしながら進めていくということは正直不可能に

近い。

 

なので、よっぽど精神的に不安定な状態になっていない限り、トリミングの

作業は進めていく。

 

犬の状態を気には留めているが、そこまで大袈裟にはしない。

 

トリマー目線だとこんな感じになるのだろうか。

 

では、トレーナー目線はどういったものか。

 

次回へ。