分泌されたホルモンは沈静化する。

ブログの更新が滞ってしまい、続きの内容を書いていく気力が途絶えて

しまった私…

 

だけど、前回の記事で終わりにしたら、とても中途半端な気がするので、

あと少しだけ…

 

まあ、前回の内容は興奮するような遊びをさせることで、ホルモンが

分泌され、それらの分泌されたホルモンが攻撃性であったり、他の

犬へ、より吠えることにつながると考えられているのでは…といった話。

 

そのようなケースをボクサーなどで例えてみたわけだが、結局のところ

興奮しやすい犬に対して興奮させるような遊びをさせると、より興奮しやすく

なるだとか、攻撃的になるだとか、そんなのはこじつけのような気がする。

 

何故なら分泌されたホルモンは沈静化する。

 

それを言いたいがために前回の内容を書いた気が…。

 

一日のうち半分を興奮するような遊びをしたり、ディスクを追わしたりと、

興奮状態が持続されるようなことをしてしまえば、そのような可能性は

格段に高くなると思う。

 

しかし、そんな遊びをしたり、ディスクを投げたり、そんなのは一日の

うちの、何十分の一に過ぎない。

 

一日のうちの数分興奮したことなど、ご飯を食べ、寝るといった普通の

一日を過ごせば、翌朝には記憶として残るだけである。

 

まあ、もっとも犬が前日の興奮した数分の記憶を持っているかは定か

ではないのだが。

 

前回の例にあげたような、365日の大半をロードワークや筋力トレーニングに

費やす格闘家でさえ、試合が終わり数分で闘争心は落ち着いている。

 

数日経てば、興奮も冷めている。

 

ちなみに、そのような格闘家達のホルモンが分泌されるのは、何も

試合のときだけではないのである。

 

練習試合はもちろんのことだが、普段の筋力トレーニングなどでも

先に書いたようなホルモンは分泌される。

 

要するに何を言いたいかというと、興奮しやすい犬に興奮するような

遊びをさせることで、より興奮しやすくなるだとか、攻撃的になるとか、

より吠えるようになるだとか、その関連性に確証はないということ。

 

遊びをさせることで発散につながるケースもある。

 

飼い主さんと、そーいった遊びをすることで、良い関係性が築けて

いくこともある。

 

いろいろ試してみるのが大切である。

 

アドレナリンやテストステロンの作用

アドレナリンやテストステロンといったホルモン物質が興奮するような

遊びとどのように関係してくるのだろうか。

 

前回にも書いたように、このようなホルモン物質は興奮することで

分泌される物質である。

 

そして、これらのホルモン物質は心理的にも闘争本能を高める作用が

あることが証明されている。

 

また、どちらも痛覚を麻痺させるような働きも持つ。

 

良く聞く例えとしては、格闘家やボクサーの話がある。

 

どちらもリングの中に入るころには、このようなホルモン物質が分泌され、

闘争本能が高められているのが分かる。

 

闘争本能剥き出しなぐらいだ。

 

そして、ゴングが鳴り試合が始まると、痛覚が麻痺しているため、

その場ではあまり痛みを感じることなく殴りあっている。

 

そして、試合も終わりしばらくすると激痛が走るという。

 

これは男性なら分かる方も多いのではないだろうか。

 

殴りあいの喧嘩でも同じような状態になるからだ。

 

要するにだ。

 

興奮するような遊びをすることでこのようなホルモン物質が分泌される

ということが分かっている。

 

そして、それらのホルモン物質が分泌されると闘争本能が高められる

ことも分かっている。

 

それが他の犬に対して興奮しやすい犬であれば、犬を見かけると

攻撃的な行動を取ったり、よりギャンギャン吠える行動につながる

というのが、そういった考え方の一つの理由なのだろう。

 

しかし、良く考えて欲しい。

 

上の例えで挙げたような格闘家達は、試合が終わると相手の選手の

健闘を称え言葉をかけたり、ハグをする。

 

試合後のインタビューの頃には試合前の雰囲気とは異なり、とても

穏やかな表情で喋っている。

 

数日後にはバラエティー番組に出演し、大声を出して笑っている

姿を見たりもする。

 

これはどういうことを指していると思いますか!?

 

ホルモン分泌による関係性

さて、前回の続きとして、他の犬に興奮しやすい子に対して興奮させる

ような遊びをさせるのはNGなのかというところをもう少し触れてみよう。

 

実際にそのような話を聞くことはある。

 

しかし、調べてみたところ、どれも憶測に過ぎない。

 

興奮するような遊びをさせることで、より興奮しやすくなるだとか、

犬に対して興奮しやすい子がギャンギャン吠えるようになっただとか、

確固たる関連性は見当たらない。

 

事実、前回に書いた飼い主さんの飼っている犬は一年近くそのような

遊びを止めたにも関わらず、全く犬に対しての行動に変化はないという。

 

それもそのはず、生物はある特定の刺激によって行動が変化する。

 

おもちゃ遊びという刺激をなくしたからといって、犬という刺激に興奮

しないわけではない。

 

結局のところ犬という刺激をコントロールしなければ何にもならない。

 

逆をいうと犬という刺激をコントロール出来るようになってしまえば、

興奮するようなおもちゃ遊びをしたところで問題はない。

 

では何故そのような考え方がうまれたのだろうか。

 

その理由の一つとして、興奮することで分泌されるホルモンによる

関係性が挙げられる。

 

興奮することで分泌されるホルモンとしてアドレナリンやテストステロン

という物質が挙げられる。

 

テストステロンという言葉をあまり耳にすることはないと思うが、アドレナリン

という言葉は聞き覚えがあるだろう。

 

皆さんはこのアドレナリンという言葉にどのようなことを想像するだろうか。

 

興奮状態や攻撃的な様子、痛みなどの感覚麻痺、このようなことを

イメージする方も多いのではないだろうか。

 

事実、そのようなイメージ通りの作用をもたらす。

 

もちろん、それだけではなく医学的に使用されたりもする。

 

では、そのようなホルモン物質が興奮するような遊びと、どのように

関係してくるのかを次回書いてみよう。