去勢に伴う男性心理

今回こんなタイトルで(笑)

この仕事をしていると去勢に関する相談を受けることは結構多い。

 

 

その度に必ずしなさいよというわけでは無いんだけど、どちらかというと

推奨することは多いかな。

何故なら、そのような内容を相談される時は性行動に関連する問題も

一緒に相談されることが多いからね。

 

 

例えばマーキングやマウンティング。

他にはヒート中のメス犬を追いかける行動。

こういった性行動に関連する内容で困っているのであれば、去勢することで

変化することもあるし。

パタッとしなくなるケースもあるから、そうなってくれれば御の字ですよ。

 

もし、そのようにパタっと無くならなかったとしても、全体的に減少するといった

研究結果は出ているから、そういった場合にはやはり推奨するかな。

 

 

さっき、性行動に関連する問題の一つとして、ヒート中のメス犬を追いかける

行動って書いたけど、これに関しては、一頭で飼っている家庭では目撃する

ことは少ないとは思う。

散歩中にすれ違ったとしても、一瞬だしね。

ドッグランとかは行かないからあまり分かんないけど、ヒート中だと入れない

って聞いたことあるから、そのような機会はないだろうし。

 

 

だけど、競技会やドッグスポーツをやっている方だったら、そのような機会に

会うこともある。

ヒート中だからといって、参加出来ないわけではないから。

そういった時には、ヒート中のメス犬に対して、興奮しっぱなしの犬を見かける

こともあるかも。

 

 

まあ、この問題で一番、重要なのは多頭飼いの時ね。

不妊手術をしていない、オス犬やメス犬が同じ空間にいると、メス犬が

ヒートになったとき、オス犬は狂ったように発狂することがあるのよ。

 

 

これは決して、大袈裟じゃないから。

普段、食欲がとてもある子でも、ご飯どころじゃなくなったり。

メス犬のヒートが終わるまで、叫び声をあげ続けたり。

そういったことも起こり得る。

この時にオス犬にかかるストレスは絶大なもんだと思うのよ。

 

 

そういったところからも去勢を推奨したりするんだけど、意外なところに

伏兵が潜んでいることも。

そして、その伏兵が去勢に反対意見を出すこともある。

その伏兵とは…

 

 

飼い犬のパパさん。

これはね、すっごい気持ちが良く分かる。

正に男性ならではの意見だからね。

多分、自分の身に置き換えて去勢することを考えちゃうんだろーなぁ。

 

 

そりゃ、辛いわ…

 

 

要するに、そういった考えから去勢に対して反対意見が出てくるというのも、

経験上、意外と多かったりする。

これぞまさに男性心理。

 

 

でも、やっぱり人間と犬は違うからね。

人間は理性で止められるってところもでかいし、それに対しての発散方法も

選択出来る。

でも、犬はそういった場合、一直線だからね。

そりゃ、それが叶わないなら、その時のストレスはでかいって。

 

 

同じ男同士。

その気持ちもよく分かるが、犬への影響を第一に。

 

新入生 ヒメちゃん

こちらもパワフルなチワワちゃん、ヒメちゃんですぺろっ

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こんなに可愛いヒメちゃん、おうちでは毎日運動会だったそう・・・

入園した頃は緊張気味だったヒメちゃんも、

ワンコの友達が沢山できて、大好きなワンコの友達に囲まれて

疲れ知らず!!毎日パ・ワ・フ・ルに遊んでいます♪

ヒメちゃん、お勉強も忘れないでね??

 

 

 

問題行動って、捉え方なんだよねぇ。

もう夕方は涼しい。

3連休ということもあり、店はホテルで来ているワンコ達で賑わっているが、

のんびり散歩が出来るのは良い。

そしてチワワを散歩していて、ふと思う。

 

チワワの飼い主さんで散歩中の引っ張りが問題って思っている人って

どれくらいいるんだろう。

普通に引っ張って歩くくらいで『困る~』って人はそんなにいないだろうなぁ。

 

だって、チワワが引っ張ったからといって、引きずられるわけでもなければ、

転ぶってこともないからね。

前に行ってるのを戻したければ、体重を乗せることもなく、リードを持っている

手を引けば、戻って来る。

それぐらいの力で事なきを得る。

そして、それは子供の力でも問題ないし。

 

これは特にチワワに限らずだけどね。

それぐらいの超小型犬とか小型犬では、そう思うことも多いんじゃないかな。

 

でも、引っ張っている時の状態によっては問題行動って捉えるかも。

例えば、苦しそうにゼーハーゼーハーしながらでもリードを引っ張り続けたり、

はたまたそれが行き過ぎて、酸欠状態になって倒れてしまったり。

こういう状態になったら、チワワの飼い主さんでも引っ張りを問題行動として

捉えるんじゃないかな。

 

逆に大型犬、超大型犬ってなってくると、ゼーハーゼーハーしながらリードを

引っ張らなくても、酸欠状態になって倒れるようなことがなくても、引っ張りが

強ければ、問題行動って捉える方は多いんじゃないかな。

 

だって、大型犬が引っ張ったら引きずられることはあるからね。

もちろん、そのまま転んだり倒れることも。

引っ張っている状態を戻そうとしても、半端な力じゃ戻せないし、戻そうにも

しっかり体重乗せないと踏ん張りが効かなかったりするし。

ましてや、そんな状態で子供にリードを持たせるなんて危険極まりない。

 

要するに同じ『引っ張る』という行動でも、問題行動として捉える人もいれば、

問題行動と捉えない人もいるってこと。

更に言えば、飼い主が困れば、それは問題行動ってわけ。

 

でも、これは人間目線ね。

だって、以前にもこんなこと書いたことあるけど、犬が飼い主を困らせてやろう

とか、これやると困るだろうな…なんて考えてないからね。

 

引っ張るのだって、犬の方が足が速いんだから、ほっとくと自然とそういった

引っ張る形になるだろうし。

そして、引っ張ると行きたい場所に行けるって学習してったり、抵抗反応って

力が働いたりとか。

 

結局犬からしたら、普通のことをしてただけなんだけどね。

でも、それが飼い主を困らせるようになると問題行動と呼ばれてまう。

 

そして今まで書いたように、問題行動になるかどうかはサイズや犬種によっても

全然変わってくるわけだから、犬を飼い始める時には、こういうことで困るかもって

先回りして考えて欲しいなぁ~と思う。

 

それが出来れば、犬を飼ってから『はぁ~、困った~…』ってことが減るから。

僕らトレーナーの活躍の場も減るけど(笑)