問題行動って、捉え方なんだよねぇ。

もう夕方は涼しい。

3連休ということもあり、店はホテルで来ているワンコ達で賑わっているが、

のんびり散歩が出来るのは良い。

そしてチワワを散歩していて、ふと思う。

 

チワワの飼い主さんで散歩中の引っ張りが問題って思っている人って

どれくらいいるんだろう。

普通に引っ張って歩くくらいで『困る~』って人はそんなにいないだろうなぁ。

 

だって、チワワが引っ張ったからといって、引きずられるわけでもなければ、

転ぶってこともないからね。

前に行ってるのを戻したければ、体重を乗せることもなく、リードを持っている

手を引けば、戻って来る。

それぐらいの力で事なきを得る。

そして、それは子供の力でも問題ないし。

 

これは特にチワワに限らずだけどね。

それぐらいの超小型犬とか小型犬では、そう思うことも多いんじゃないかな。

 

でも、引っ張っている時の状態によっては問題行動って捉えるかも。

例えば、苦しそうにゼーハーゼーハーしながらでもリードを引っ張り続けたり、

はたまたそれが行き過ぎて、酸欠状態になって倒れてしまったり。

こういう状態になったら、チワワの飼い主さんでも引っ張りを問題行動として

捉えるんじゃないかな。

 

逆に大型犬、超大型犬ってなってくると、ゼーハーゼーハーしながらリードを

引っ張らなくても、酸欠状態になって倒れるようなことがなくても、引っ張りが

強ければ、問題行動って捉える方は多いんじゃないかな。

 

だって、大型犬が引っ張ったら引きずられることはあるからね。

もちろん、そのまま転んだり倒れることも。

引っ張っている状態を戻そうとしても、半端な力じゃ戻せないし、戻そうにも

しっかり体重乗せないと踏ん張りが効かなかったりするし。

ましてや、そんな状態で子供にリードを持たせるなんて危険極まりない。

 

要するに同じ『引っ張る』という行動でも、問題行動として捉える人もいれば、

問題行動と捉えない人もいるってこと。

更に言えば、飼い主が困れば、それは問題行動ってわけ。

 

でも、これは人間目線ね。

だって、以前にもこんなこと書いたことあるけど、犬が飼い主を困らせてやろう

とか、これやると困るだろうな…なんて考えてないからね。

 

引っ張るのだって、犬の方が足が速いんだから、ほっとくと自然とそういった

引っ張る形になるだろうし。

そして、引っ張ると行きたい場所に行けるって学習してったり、抵抗反応って

力が働いたりとか。

 

結局犬からしたら、普通のことをしてただけなんだけどね。

でも、それが飼い主を困らせるようになると問題行動と呼ばれてまう。

 

そして今まで書いたように、問題行動になるかどうかはサイズや犬種によっても

全然変わってくるわけだから、犬を飼い始める時には、こういうことで困るかもって

先回りして考えて欲しいなぁ~と思う。

 

それが出来れば、犬を飼ってから『はぁ~、困った~…』ってことが減るから。

僕らトレーナーの活躍の場も減るけど(笑)