引っ張りを止めさせるトレーニング日誌 7

今回、試してみた方法は急な壁作り作戦。

 

いきなり、目の前に壁が出来るわけではないので、それを

人間が壁となったり、何か即席の壁を用意する。

 

即席の壁とは、例えば段ボールでもなんでもよい。

 

例えば段ボールを使う場合、リードを持つ手と反対の手に

段ボールを持っておく。

 

犬と歩き出すわけだが、自分よりも前に行きそうになった瞬間に

その段ボールをスライドさせるようなイメージで急に犬の前に

出し、壁を作る。

 

壁が出来るわけだから、前に進めない状態を作るわけだ。

 

人間が壁になる場合は、犬が前に出そうになった瞬間に犬の

前に回り込み、壁となる。

 

これも意味は同じだ。

 

壁になったのだから、そのまま壁を抜けて進まれても困るので

すり抜けて行こうとする時には、壁がスライドするように、自分も

動きながら前に行かせない。

 

なので、犬の前に回り込む時には、犬の方へ体を向けておいた

方がやりやすいだろう。

 

この方法の目的は、前回の方法の目的と意味合いが近い。

 

犬が前に出そうになった瞬間に飼い主さんの方向から、急に

壁が作られる。

 

今回の方法も『急』というところがポイントになるのだが、それを

行うことで飼い主さんの方へ意識をもたせやすい。

 

そして、この方法の学習の仕方はこうだ。

 

飼い主さんより前に行こうとしたら、急に壁が出来てビックリするし、

前に進めない。

 

飼い主さんより前に行かなければ、壁が出来ることもないので、

進んで行ける。

 

それが、自然と引っ張らないで歩くことにつながっていく。

 

事実、この方法はすぐに効果が出た。

 

確かに最初は少しビックリしていたが、横に付いて歩くことに対して

良いイメージも付けていたので、すぐに楽しそうな表情をしながら

歩いている。

 

もう、ほとんど引っ張りはなくなった。

 

そして、おどおどした散歩でもない。

 

問題のない結果だろう。