目を見過ぎていませんか?

吠えや噛みつくといった問題行動の原因の一つに飼い主さんの

犬への接し方が大きく挙げられる。

 

飼い主さんの犬への接し方というと漠然としているが、良く

ありがちなのが、構い過ぎという部分である。

 

どうしても触りたくなるのは、良く分かる。

 

犬の生体や動き、すべてが犬好きの母性をくすぐる。

 

それがパピーなら尚更だ。

 

しかし、この構い過ぎという部分から、問題行動が誘発されて

いくことが意外と多い。

 

構い過ぎにより、寂しさから留守番時の問題行動であったり、

ストレスからの問題行動であったり、関係性の希薄による

問題行動であったりと様々出てくる。

 

先日、こんなことがあった。

 

構い過ぎという枠に数えて良いのだが、犬の目を見過ぎている

という内容だ。

 

母親が来た時のことなのだが、私と二人で昼食時のことだ。

 

その部屋には、うちの子達(みなみ・ほく)も一緒にいるのだが、

ほくが何かと母親の食事の邪魔をする。

 

吠えるとか噛みつくといった行動はもちろんないのだが、かなり

興奮しやすいタイプの子で、食事中の母親の邪魔ばかりしている。

 

私に対してはそんなことはない。

 

ただ単に、母親が来たことが嬉しいというのもあるだろう。

 

しかし、気付いたことがある。

 

母親が頻繁にほくの目を見るのだ。

 

目を見られて、それに呼応するように反応し、母親の元へ行き、

邪魔をする。

 

そして、少し経って落ち着くと、母親がまたほくの目を見る。

 

それに、また反応し興奮していく。

 

ちなみに私は自分の食事中にほとんど犬の方は見ない。

 

食事以外でもそうなのだが、トレーニングをしている時ぐらいしか

犬に視線を向けていない。

 

そのようなことが起こり、気付いたことがある。

 

構い過ぎという部分を聞くと触り過ぎなどの部分を想像しがちだが、

見過ぎるという部分も構い過ぎにカウントされる。

 

飼い主さんこそが、もう少し独立することも必要だろう。