多頭飼いについて考える 4

ここまでいろいろな話をしてきましたが、今回は多頭飼いについて良い例、

悪い例などを書いていきましょう。

 

もちろん、先にも書いたように、一人ぼっちが可哀想だから2頭目を

飼うという場合には、まず飼い主さんとの時間を考えてくださいね。

 

しかしながら、現実問題その時間を取ってあげれないから、2頭目を

考えているという方は少なくはないでしょう。

 

家族全員が仕事で長時間いなくなってしまったり、子供も学生で

日中は留守というご家庭も珍しくはありません。

 

このように既に先住犬がいて、2頭目を迎え入れるケースとして

書いてみましょう。

 

これは実際にそのような飼い主さん達の実話です。

 

例:1

 

その子はとても留守番が苦手な子です。

 

分離不安とまではいきませんが、飼い主さんがいなくなりそうな時、

その気配を察知し、クンクンと鼻を鳴らします。

 

飼い主さんが出て行ってからは、少しの間吠えてたりもします。

 

ただただ、寂しいのでしょう。

 

今までも書いてきたように、犬には群衆欲求がありますから。

 

そこに2頭目を迎え入れたということです。

 

先住犬の子は、特に犬との社会性も問題なく、どの子に対してもとても

フレンドリーな性格でした。

 

2頭目の子とも、とても相性が良かったそうです。

 

それから、気が付いた時には、飼い主さんがいなくなる気配を察知すると、

鼻を鳴らすことはあるものの、吠えたりすることはなく諦めるのが早くなった

そうです。

 

先住犬の子が一人ぼっちにされる、寂しさが紛れたのでしょう。

 

群衆欲求が少しでも満たされたことが大きな要因でしょう。

 

このように、どうしても飼い主さんが時間を取ってあげることが出来ない

場合、新しく迎え入れたワンコと相性が良く、先住犬が落ち着いて過ごせる

ようになったというのは良い例の一つではないでしょうか。