ここまでいろいろな話をしてきましたが、今回は多頭飼いについて良い例、
悪い例などを書いていきましょう。
もちろん、先にも書いたように、一人ぼっちが可哀想だから2頭目を
飼うという場合には、まず飼い主さんとの時間を考えてくださいね。
しかしながら、現実問題その時間を取ってあげれないから、2頭目を
考えているという方は少なくはないでしょう。
家族全員が仕事で長時間いなくなってしまったり、子供も学生で
日中は留守というご家庭も珍しくはありません。
このように既に先住犬がいて、2頭目を迎え入れるケースとして
書いてみましょう。
これは実際にそのような飼い主さん達の実話です。
例:1
その子はとても留守番が苦手な子です。
分離不安とまではいきませんが、飼い主さんがいなくなりそうな時、
その気配を察知し、クンクンと鼻を鳴らします。
飼い主さんが出て行ってからは、少しの間吠えてたりもします。
ただただ、寂しいのでしょう。
今までも書いてきたように、犬には群衆欲求がありますから。
そこに2頭目を迎え入れたということです。
先住犬の子は、特に犬との社会性も問題なく、どの子に対してもとても
フレンドリーな性格でした。
2頭目の子とも、とても相性が良かったそうです。
それから、気が付いた時には、飼い主さんがいなくなる気配を察知すると、
鼻を鳴らすことはあるものの、吠えたりすることはなく諦めるのが早くなった
そうです。
先住犬の子が一人ぼっちにされる、寂しさが紛れたのでしょう。
群衆欲求が少しでも満たされたことが大きな要因でしょう。
このように、どうしても飼い主さんが時間を取ってあげることが出来ない
場合、新しく迎え入れたワンコと相性が良く、先住犬が落ち着いて過ごせる
ようになったというのは良い例の一つではないでしょうか。