車を追いかける犬 2

牧羊犬とは名前からも想像できるように、羊などの

群れを統率する仕事をするために改良されてきました。



何十頭、何百頭という羊達の群れを、追いかけて

目的地に誘導したり。



誘導している途中に群れからはみ出した羊を追いかけ、

噛みつき、群れに戻したりと。



なので牧羊犬は動くものを追いかけ、噛みつくという

本能が非常に強められているということが要因に

あがります。



この本能が羊にしか発揮されないのであれば、

日常生活で羊を目撃する機会など、ほとんど

無いわけですから何の問題もありません。



しかし、現実には動くものを追ってしまうのです。



そして、一歩外に出てしまえば、動いているものを

目撃しないことなどありません。



それが、社会で生きていく上で良く目にするものが、

車や自転車なのですから、それを追いかけるという

行動が出るのは不思議なことではないのかもしれません。



なので、この車や自転車を追いかけるという行動

自体を制御する必要があると私は考えます。



しかしながら、この問題行動に関する明確な

治療法というものは正直存在しません。



どの方法でその個体に当てはまるかも、試行錯誤

しながら考えなければなりません。



もちろん、おやつやおもちゃを使って、トレーニング

していく方法も一つでしょう。



しかしながら、この手の問題行動を抱える犬は、

標的を目にした途端、意識が外界と途絶える

ようになります。



急に何かのスイッチを押したように本能むき出しの

興奮状態に入ります。



この外界と意識が途絶えた状態で、おやつやおもちゃを

見せても、全く見向きしないことがほとんどなのです。



それでも、おやつやおもちゃに見向き出来るようで

あれば、外界との意識が途絶えるまではいっていない

ので、治療法の幅は広がることでしょう。




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車を追いかける犬

今日からはしばらく、このタイトルについて考えて

いきたいと思います。



『車を追いかける犬』



この問題行動を抱える代表的な犬種グループは

牧羊犬と呼ばれるグループになります。



その中でも、ひときわ代表的と言っても過言では

ない犬種はボーダー・コリーでしょう。



私が過去出会ってきた、ボーダー・コリーを

飼われている飼い主さん達のほとんどが、

この問題に悩まされていました。



タイトルには『車を…』と書きましたが、車以外にも

バイクや自転車、散歩中の犬や、ノラ猫、他にも

ジョギングしている人などを追いかけてしまうことも

個体によってはあります。



ちなみにこの行動は専門用語で捕食性攻撃行動

と呼ばれることがあります。



実際に、このような問題行動を抱えている飼い主さんも

攻撃までを見たケースはほとんどないでしょう。



それは何故かというと、何とかリードで行かせない

ように対処しているからです。



実際にリードがはずれてしまったら、攻撃まで

いくこともあるでしょう。



なので、攻撃行動と呼ばれるのだと思います。



しかしながら、この攻撃行動に関してはまだまだ

不可解なものではっきりとした意見はありません。



動いている個体が止まってしまえば、何もしないと

いうことがあります。



私も、たくさんのボーダー・コリーのトレーニングを

したことがありますが、走っている車を追いかけよう

としたボーダー・コリーもその車が停まってしまえば

何事もなかったように通過することがありました。



もちろん、既に停まっている車に対しても

何の反応もしません。



なので、捕食性攻撃行動という言葉はありますが、

攻撃行動に分類されるかどうかは正直疑問なところです。



では、何故ボーダーコリーなどの牧羊犬グループは

このような問題行動を抱えるのでしょうか。




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行動のパターン化。

現場でトレーニングをしていると、いろんなことに

気付かされることがありますね!



こないだ、ふと思ったことがありまして。



待てのトレーニングが出来てくると、いろんな

シチュエーションで待てをさせるわけですが、

玄関の出入りで待てをさせていた時のことです。



玄関の出入りの時って、待てをさせた後には

必ず、『よし!』とか『おいで!』とか『ついて』

と言って、玄関を入ったり、出たりしますよね!?



玄関で待たせて、その後に『ふせ』とか違う指示を

することってあまり無いですからねあせる



要するに、玄関で待った後には必ず玄関を

通過するという行動がパターン化されるわけです。



なので、こないだ生徒さんのトレーニングで

玄関で待てをさせて、外に行こうとした時に、

いつもなら『よし!』と言うところを、あえて『クルックー』

と言ってみたら、勝手に玄関を通過してきました。



ちなみに『クルックー』には何の意味もありません(´0`*)



要するにですよ!



玄関で待って、次に何かを言われた時には外に行けばいいと

いう行動がパターン化されているだけなんです。



この状態だと、言葉の意味をまだまだ理解しているとは

いえませんよねあせる



『よし!』と言われるまでは、勝手に行ってはいけないという風に

しっかりと言葉の意味を教えていくには、毎回パターン化しては

いけないということです!



なので、先ほど書いたように、玄関で待てをさせた後に、

『ふせ』などの指示を出して、パターン化させないのも

一つの方法なんですよ!



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