可愛がることと、優しく扱うことは違う

以前、『神経質な犬の原因?』というタイトルで記事を書いた

ことがある。

 

優しく扱われていたことで、あまり大きな刺激を受けず、

神経質なワンコを何頭も見る。

 

そういうワンコ達はきまって臆病なタイプが多い。

 

以前の記事の中で、神経質な犬の代表的犬種としてチワワを

挙げたわけなのだが、チワワだから神経質なわけではない。

 

その扱い方が大きいのだ。

 

ようちえんの生徒さんで、このようなケースがある。

 

その家ではチワワを飼っている。

 

このご家庭のママさんは、とってもサバサバした性格である。

 

そして、子供が3人いるのだが、子供達もママさんの性格に

良く似たのか、かなり大雑把な感じだ。

 

このご家庭にお邪魔して、子供たちと、犬が遊んでいる様子などを

見せてもらったことがある。

 

3人共に、皆このチワワをとっても可愛がっている。

 

しかし、扱い方はというと…かなり雑な感じだ。

 

チワワがもみくちゃにされている。

 

だからといって、チワワも逃げ出したりしようとはせず、楽しそうに

遊びに誘うような、シグナルを出したりしている。

 

チワワが飽きて、そこからいなくなろうとすると、子供たちは

追いかけようとするが、そこはママさんが一括。

 

そうすると、チワワも子供達もお互いに無関心になる。

 

こんな感じだった。

 

先ほども書いたように、このチワワは生徒さんだったわけだが、

ようちえんに来れば、スタッフみんなに挨拶し、お客さんが来れば、

お客さんとフレンドリーに接し、ワンコも大きさや、犬種も何も選ばず

誰とでも仲良く遊ぶような犬だった。

 

外に出れば、とても元気に歩き、多少の音がしたところで、

全く反応を示さない。

 

もちろん、外で急に他人が近付いて来て、触ってきても平気である。

 

まさに神経質とは真逆だった。

 

このご家庭では、皆がこのチワワを可愛がっている。

 

しかし、優しく扱っているわけではない。

 

むしろ乱暴なぐらいである。

 

それぐらいで良いのだ。