散歩の重要性

散歩の重要性がまだまだ理解されていないなぁ…と思う事がある。

 

 

問題行動のカウンセリングをしてる時、必ず散歩について話しを聞くのだけれど、返ってくる答えは『平日は忙しくて土日しか散歩出来ていない』といった内容や『汚れて欲しくないからコンクリートの上しか歩かせない』といった内容が返ってくることがしばしば。

 

 

良く散歩について話をする時に僕は『質の高い散歩』という言葉を出すんだけど、これは質の高い散歩とは程遠い内容。

質の高い散歩を毎日しっかりおこなえば、それだけで問題行動が大幅に改善されるっことだってあるのに。

 

 

じゃあ、質の高い散歩って何?って話だけど、以前見たテレビ番組の中にまさにこれ!といった番組があった。

もう、昨年末のことになるけどペットの王国という番組の一コマ。

 

 

その番組ではスイスの犬事情を取り上げていたけど、その中でペットシッターが何頭もの犬達を引き連れて、スイスの広大な大自然の中をノーリードで(ノーリードに出来ない子はリード付き)散歩している様子。

アップダウンのある山道を歩いたり、芝生の上で犬がゴロゴロと背中をこすりつけたり、落ち葉を楽しそうに踏みしめたり、途中の小川に飛び込んだりと。

その1回のコースがだいたい2時間ぐらいだそう。

 

 

こんな散歩をすれば、泥だらけにもなるし、汚れもする。

それは質の高い散歩をして、犬が心から楽しんだ結果。

でも、日本ではそれを嫌がる飼い主が多く、そういった場所に連れて行かない人が多いように思う。

コンクリートの上を歩くだけでは、犬は心から楽しめない。

 

 

何も汚れることが勲章ではないけれど、質の高い散歩をするなら、汚れたり泥だらけになることは多々ある。

でも、犬ってそんなものだ。

そう割り切ってみてはいかがだろうか!?

とても良い笑顔を返してくれるよ!

 

 

また、先程の番組の中で『ノーリード』という言葉を出したが、これも物凄く大切なポイント。

リードが張った状態では犬は興奮しやすく、この状態が続く限り散歩を心から楽しむことが出来なくなってしまうから。

なので、そういった状態の散歩になっているのなら、それも同時に改善してあげて欲しい。

 

 

何もノーリードにこだわる必要はない。

まずはリードを張らずに歩くトレーニングを。

今まで引っ張って散歩していたのなら、それだけでも犬の負担は軽くなるよ。

そして、大自然の中ではロングリードで気の行くままに。

 

 

そんな、質の高い散歩を出来る限り心がけて欲しいと思う。

それが犬にとって何よりのご褒美だ!