動物病院の選び方 part 1

今年も残すところあと少し。
西(せい)ちゃんも4ヵ月齢を過ぎました。
おかげさまで、すくすく育ち足と共にマズルも長くなってきました…。
正直、マズルは短いままで良いのだが(笑)

この時期になると新年を迎える前に、犬をキレイにしたくなる人は多いだろう。
僕もそれに便乗し、シャンプーをしてみた。
当初の予定通り避妊手術も終了し、新年を迎える準備は出来た。

さて、今回はこの避妊手術をするにあたり、どうやって動物病院を選んだのかという話でもして年を越えたいと思う。
ちなみに個人的な意見も入っているので、あしからず。

僕は今、『ここ!』と決めた動物病院があるわけではないので、まずはインターネットで近所の動物病院を調べるところから始まった。

ちなみに避妊手術をしてもらう病院を決めるための、条件はこんな感じ。
一つ目は家から5km圏内。
二つ目は料金。
三つ目は早期不妊手術(うちの子は手術の時、3か月半ぐらい)を行っているか。
四つ目は当日退院可能か。

一つ目の条件として『家から5km圏内』と挙げているが、言わずとも分かるだろう。
信頼出来る動物病院が近くにあるにこしたことはない。
愛犬に何かあってもすぐに連れて行けることが大切だ。

しかし、5km圏内といっても数十軒もの動物病院がある。
次はその数十軒もの病院に片っ端から電話をかけ、他の条件と照らし合わせる。
まずは料金を聞くところから入っていったのだが、この『料金』という条件。
とても大切。

同じ手術であっても動物病院によって料金は全く異なる。
もちろん、同じ手術の中でも使う物が異なれば料金が違うのは当たり前なのだが、診察してもらったり、薬を出してもらっただけでも『えっ?こんなに?』と思ったことは何度もある。

事実、今回話をしている避妊手術。
病院によって十数万円のひらきがある。
一般的な避妊手術は開腹して行うのだが、一部内視鏡(腹腔鏡)で行う病院もある。
内視鏡を使うということは開腹する必要がないわけだから、開腹手術ほどの跡は残らない。
(内視鏡を通すため、少しは切りますけどね。)
ただし、料金もその分高くなる。

そういった手術方法などの違いもあるのだが、同じ手術方法であっても病院によって数万円違ってくることがある。
今回、開腹手術ということを前提に数十軒もの動物病院に電話をかけたわけだが、5km圏内の中でも一番安いところと一番高いところで2万円近い差がうまれた。
さすがに2万円の差は大きい…

なので、事前に料金を知ることはとても大切なことだと思う。
もちろん安ければ良いわけではない。
だからといって料金が高ければ、良いわけでもない。

こういう仕事柄、獣医さんと話をする機会もあるのだが、避妊手術や去勢手術などはそこまで難しい手術ではないと聞く。
そこそこ手術経験があり、同じ避妊手術(開腹)をするのであれば料金の高いところと安いところでそこまで手術レベルは変わらないだろう。
なので、料金が高ければ良いわけではない。

さて、料金をあらかた把握したところで、次の条件と照らし合わせていく。
『早期不妊手術(4ヶ月未満)』が可能かどうか。

といった話を続けようと思ったのだけれど、かなり長くなってしまったので今回はこの辺で。
また、新年に続きを書いてみたいと思います。
では皆様、良いお年をお迎えくださいませ。

 

 

何故、足を拭くのか。

この件について、いろいろ書きたかった。
何故、足を拭くのか?と聞いたところで、帰ってくる答えは決まって
いるだろうが…。

僕は決して足を拭くな!と言っているのではない。
が、拭かずにいれるのであれば、あえて足を拭く必要はない。

まず根本的な話をすると、犬は足先を持たれるのは好きではない。
かなり敏感な部分だ。
そんな敏感な部分を持たれ、ゴシゴシと拭かれることを好きな子は
まずいないだろう。
好きか嫌いかと問えば、嫌いと答えるはずだ。

そんな嫌いなことをわざわざしなくても…というのが僕の考えだ。
それが、先ほどの拭かずにいれるのであれば、あえて足を拭く必要は
ないというところに繋がる。

だが、これも先ほど書いているのだが、足を拭くな!と言っているわけではない。
足を拭くことを全然嫌がらず受け入れてくれる犬もいるだろう。
そのようなことに慣らせるトレーニングを十二分に積んだ犬もいるだろう。

僕が何故と思うのは上記とは逆に、唸ったり、噛みついたりと物凄く
嫌がっているにも関わらず、足を拭く必要があるのかということだ。
こんなことを続けていると、関係は悪化していくだけ。
そればかりか、どんどん攻撃を覚えていく。

土足で家に入れたくないというのも分からなくはない。
だが、その考えを優先してしまうと上にも書いた通りとても危険である。

土足で家に入れたくないという家庭の多くは散歩の後は足を拭く決まりに
なっている。
とゆーことは、毎日散歩すると、犬は毎日嫌いなことをされるということになる。
とゆーことは、毎日唸ったり、噛みついたりという行動が繰り返される。

毎日そんなことが繰り返されるわけだから、関係性が悪化していくのも早い。
一応、断っておくが、毎日散歩するな!と言ってるのではない。
散歩は毎日することが望ましい。

僕が言いたいのは、関係性を悪くしてまで足を拭くべきかということ。
毎日そのような格闘を繰り広げられている方は、一度雑巾を置いて、
拭かないという選択肢を選んでみてはどうだろうか。

関係性を悪化させたり攻撃を覚えることと、部屋が多少汚れること。
秤にかけたときに、どちらが得でどちらが損なのか。

犬との生活を始めた時点で、どうあがいたって犬がいない生活より
部屋は汚れるものである。
少しぐらい妥協しても良いのではないだろうか。

どうしてもと言うのであれば、良い関係を構築し、足を拭くことに対して
慣らすまで待ってあげて欲しい。

 

 

何故、取り上げるのか。

咥えている物を取り上げる。
たいていの方達はしたことがあるだろう。
特に人間から見て、なんでそんな物を咥えるの?って物を咥えている時には。

そんな物は家の中にも外にもたくさんある。
家の中で多いのは、ティッシュやボールペン、洗濯物、スリッパ、そしてゴミ箱の中見ってところだろうか。

外で多いのは、葉っぱや小枝、小石、そしてやはりゴミ、極めつけは虫ってところだろう。

さて、さっきも書いたように、人間から見ると『なんで、そんな物?』である。
何故かというと、人間にとって咥える物ではないからだ。

ティッシュは拭く物であり、ボールペンは書く物、洗濯物は着る物、洗う物、スリッパは履く物である。
そして、ゴミ箱の中身や、外に落ちている物はゴミでしかない。
意識下では必要の無い物、汚い物と考えるだろう。

『そんな物』を咥えているわけだから、咄嗟に取り上げたくなるのだろう。
しかし犬目線で考えてみよう。

ティッシュは拭く物ではなく、やぶると楽しい物。
ボールペンはガジガジ噛み心地が良い物。
洗濯物は咥えていると、飼い主さんが取り上げようとして引っ張りっこの出来る物。
スリッパやゴミは咥えてると飼い主さんが追いかけてきて、追いかけっこ遊びの出来る物。

要するに、犬にとっては楽しい物でしかないのだ。
その、せっかく手に入れた楽しい物を、飼い主さんは『何で、そんな物咥えるの!』と言わんばかりに即刻取り上げる。

こんな事が数回繰り返されただけで、犬はすぐに学習する。
もともと所有欲が強い犬であれば、その数回が致命的になることさえある。

さて、先ほど犬はすぐに学習すると書いたわけだが、何を学習するのか。
取り上げられることを知るわけだから、取り上げられないようにすることを学習する。
逃げる。すぐに飲み込む。はたまた、取り上げられないように攻撃する。
そんなところだ。

全体的に飼い主からすると、めんどくさいことを学習してしまうのだ。
では、どうすれば良いか?

簡単である。
取り上げなければ良い。

葉っぱや小枝、ちょっとしたゴミなど食べて問題ない物は気にしなければ良い。
(サイズや量は考えなければならない)
たいてい、排泄物と一緒に出てくる。

ボールペンやスリッパなどは片付ければ良い。
もしくは玩具と割り切れば良い。

洗濯物などは犬の前で畳まなければ良い。
とにかく、取り上げるという機会を作らないことだ。

ボールを投げてやろうと遊んでいる時なども、何気なく取り上げてしまっているケースもある。
だから、私達トレーナーの多くは、最初からボール投げなどの遊び方はおススメしない。

何気なくしている行動も改めて見直してみよう。
もしかすると、気が付かないうちに何かを取り上げているのかもしれない。