罰による副作用 2

犬は人間ではないけれど、大切な家族の一員だ。

 

その家族の一員がイケないことをした時に、叱ったり、

罰を使うことを悪い事だとは思わないでほしい。

 

確かに人間が行うイケない事と、犬が行うイケない事は違う。

 

犬が行うイケない事というのは、犬からしてみれば当たり前の

行動がほとんどである。

 

吠えることであったり、噛みつくことであったり。

 

それが人間社会へ入って来るから、問題行動と呼ばれる

だけである。

 

だからといって、その行動全てを認める必要はない。

 

人間は社会で生活していく上で、様々なルールがある。

 

大きな枠でいうと法律というルールがある。

 

それを破れば罰せられる。

 

それ以外のところでは、学校でのルールがあり、職場の

ルールがあり、家族のルールがある。

 

文頭にも書いたように、犬は大切な家族の一員になる。

 

その中でイケない事をした時には、叱られたり、罰を使うこと

全てが悪いことではない。

 

その家族の中で、『他の人間噛んでもいいよ!』、『宅急便の

人にずっと吠えかかってなさい!』というルールであれば、

構わないのかもしれないが、常識的にそれはないだろう。

 

で、あればそういった行動に対して、優しい方法を用いて

行動修正を行ってみる。

 

不安からの吠えや噛みつきであれば、その不安を取り除いて

あげること。

 

ストレスからの行動であれば、そのストレスを緩和してあげること。

 

そのようなことから始めていくと良いだろう。

 

それで、なかなか効果が出ないようであれば、罰による

行動修正を考えても良いのではないだろうか。

 

さて、ここからが本題である。

 

タイトルにも書いたように、教科書的なものには、罰を使う

ことで副作用が出ることがあると書かれているものが、結構多い。

 

果たして、本当に副作用は出るのだろうか!?

 

罰による副作用

しばしば、罰について取り上げているのだが、教科書的な

ものには、罰を使うことによって、副作用が出る可能性が

あると載っていることが多い。

 

特に、罰を否定するものには大抵記載されている。

 

だからといって、私は罰を推奨しているわけではない。

 

ちなみに罰とは、犬の行動を減少、又は抑制させることを言う。

 

よって、犬が何かをした時に、大声で叱ったり、お尻を

叩いたりすることによって、その行動が減少、抑制出来た

のであれば、それは罰になる。

 

大抵の場合、嫌悪刺激を用いることが多い。

 

嫌悪刺激とは、文字の通り、犬が嫌とか不快に感じる

刺激を指す。

 

もちろん、罰を使わずして、犬に優しいトレーニングで問題

行動なども修正出来るのであれば、それが一番望ましい。

 

だからこそ、私も最初から罰を使うことなどはしない。

 

最初は、犬にとっても出来る限り負担がなく、ストレスの

かからない方法から試していく。

 

しかしながら、それだけでは難しいケースもある。

 

そのような時には私も罰を使うことがある。

 

しかし、それが悪い事だとは思わない。

 

何故なら、犬は人間ではないけれど、大切な家族の

一員である。

 

例えば、自分が家族の目の届く範囲でイケないことをした

時には、親に怒られたものだ。

 

それが、言葉で叱る親もいれば、殴る親もいる。

 

反省させるために、暗い部屋に閉じ込める親もいるだろう。

 

きっと、生まれてきて殴られたことはないにせよ、一度も

叱られたことのない人間は少ないだろう。

 

もし、家族の目の届く範囲ではなかったとしても、職場には

上司がいたり、学校には先生がいたり、社会には警察がある。

 

そのような中で、イケないことをした時にはもちろん、それなりの

罰則があったり、叱られることがある。

 

他人なのにだ。

 

先ほども書いたが、犬は大切な家族の一員だ。

 

そこで犬がイケないことをした時に、家族が叱ることは

悪い事ではないのではないか。

 

そこにはもちろん、結果が付いてこなければならないが。

 

書きたいことから少しずれてしまったので、修正しつつ

次回へ続けます。

 

犬が嫌いだった。

先週の週刊少年ジャンプに、こんな話があった。

 

良く『イヌ派?ネコ派?』という質問を聞かれるが、

そもそもイヌかネコが好きと言う前提での質問だよね!?

 

確か、そんな感じだったと思う。

 

確かに…と思いつつ、こんなことを思い出した。

 

今でこそ、こんな仕事(ドッグトレーナー)をしているが、

そーいえば昔は犬が嫌いだった。

 

それというのも、自分がまだ小学校4,5年生の頃。

 

私は四国の香川県に住んでいた。

 

私には一つ上に兄がいるのだが、家の前で兄と野球か

なんかボールを使って遊んでいたとき。

 

良くありがちの光景だが、ボールが近所の家の塀を

超えていった。

 

兄もそのボールを取るべく、勝手に近所の塀を登って、

その家の庭に入っていった。

 

今では、香川県の犬事情は良く知らないのだが、当時は

犬が外で飼われているのは当たり前。

 

いわゆる番犬飼育だ。

 

その家でも犬が飼われていることは知っていた。

 

ここからはあまり定かではないのだが、次に私が覚えている

光景は、その家から既に出てきていた兄が、そこの犬に

追いかけられている光景だ。

 

必死になって逃げる兄。

 

それを追いかける、柴だったか、雑種だったかの犬。

 

そして、その状況が怖くて逃げる僕。

 

僕も走り回って逃げていたのだが、その犬のターゲットは

完全に兄だった。

 

結局、飼い主さんも出てきていたのだが、収集がつく前に

兄は足の太ももを噛まれ流血していた。

 

その経験からか、犬が嫌いだった。

 

その当時に『イヌ派?ネコ派』と聞かれていたら、

間違いなくネコ派と答えただろう。

 

しかし、いつからイヌ派へ転身したのか、少し不思議に

思った今日この頃…。