犬に優しい国、イギリスを視察<後半>

昨日のイギリス話の続き…!

イギリスでも問題を抱える犬も中にはいます。
そんな犬やその家族を救うために、
犬の行動の専門的知識や技術をもとに行動の原因究明、診断、および修正を適切に行うことができる
行動治療カウンセラーがいます。

厳密に言うと、ドッグトレーナー(犬をトレーニングする)、
ドッグトレーニングインストラクター(ドッグトレーニング+飼い主さんへのインストラクト)、
行動治療カウンセラー(ドッグトレーニングインストラクター+行動の原因究明・診断・修正)、
獣医師と役割が分かれているのです。
動物愛護先進国の獣医さんは、動物の行動学のことに積極的です。
『ワクチンは1回打ったらどんどん社会化させなさい!』というのが常識です。
なので、トレーナーとも協力体制です。
日本もそうなってほしいな…

イギリスでは様々なトレーナーのクラスを視察したり、お話をしたりしてきました。
それぞれの考え方、トレーニングの仕方など吸収したものは大きいです。
これから活かしていかないとです…!

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私個人として感じたことは、日本よりも
『”犬”と一緒に生活する』という意識が強いように思いました。
なので、イギリスは中型犬~大型犬が多かったです。
犬はパートナーとして一緒に行動して、一緒に仕事をして、
犬種特有のスポーツやストレス発散を考えてあげる。
そんな感じでした。
だから、犬たちも日常的にON/OFFが上手な子が多いです。
飼い主さんが落ち着いていてほいいなと思う時にはOFF。
遊ぶとき運動する時はON!!

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日本も素敵なワンコとの生活を送れるよう、
世の中をどんどん、犬を飼っている人たちで風潮作って日本を変えていけたらと
そして、良い風潮が国を政府を巻き込んでいければいいな、と感じました。

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イギリスで得てきた沢山のこと、
生徒さんにふんだんに活かしていければと思います(*^-^*)

犬に優しい国、イギリスを視察<前半>

お久しぶりです。宍戸です。
長く留守にしてしまいすみませんでした。
ご心配いただき、ありがとうございました(笑)
イギリスでお勉強してきました。

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イギリスはとってもいいところでした。
季節的にも最高の季節。。。さわやかで気持ち良かったです。

ずっと犬浸り、沢山の出会いや素敵な経験が毎日ありました。
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さて、犬社会はと言うと…
日本とずば抜けて差があるかと言うと、そう言う訳でもなく、
日本も悪いところばかりじゃないな、と思いました。

確かに人と犬はナチュラルな形で共存していて、
犬たちの表情(人々も)はなんだか自然で穏やかに見えました。

ほとんどの場所には犬と一緒に行けます。電車もバスも…
でも混雑するロンドンなどの都会の地下鉄ではほとんど犬を見かけません。
たまーにいたかな。。
犬のことを考えて、というのもあると思います。

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PUBにも犬を一緒に連れていったり、公園ではリードを放して走らせて、他のワンコ達と戯れていたり、
うらやましいな~と思うことも沢山ありました。
法律や規制はとても細かく決まりごとがあったりはしますが、
何より、人々が犬との生活を当たり前に考えていることが、
このイギリスの風潮を作り上げているのかな、と感じました。

犬たちがすごく完璧にトレーニングされているかというと、
みんながみんなそうではありません。
散歩中に多少引っ張る犬もいれば、吠える犬もいます。
吠えるのは当たり前、犬なんだから。そんな感じです(笑)

犬らしさは認め、でも、お互いストレスなく過ごせるように最低限のしつけはしておく、
そんな『風潮』です。
なので、街にいる犬たちが問題を起こしている様子などありません。
あ、こんなところにいたのね、おりこうさんだね、と。

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つづきはまた明日!

何故、目を見つめるのか。

前回に続いて、何故それするの?シリーズ。

今回は『何故、目を見つめるのか。』

これも意外と多い。
これに関しては飼い主さんと愛犬といったペアであればそこまで問題はない。
よっぽど睨みを効かせて見つめ続けたり、無意味やたらに見つめているので
なければ。
もしくは飼い主さんと愛のペアでなくとも、トレーニングとしてアイコンタクトを
教えているのであれば問題ではない。
教え方によるかもしれないが。

僕は犬の学校をやっているので、日中店舗内にはたくさんのワンコが
遊んだり、ウロウロしている。
そこにお客さんがやってきて、中にいるワンコの目をじっと見つめることがある。
今回、何故それするの?といった問題はこのように第3者が知らないワンコを
ジーっと見つめるような状況だ。

お客さんが来てくれるのはとても嬉しい事なのだが、このように他人に見つめられる
という状況は犬にとっては好ましい状況ではない。
そのようなことはお構いなしに、お客さんは犬の目を見つめ続ける。

そうしてしまうお客さんの気持ちが分からないわけではない。
犬の目というのはとてもつぶらで頭のサイズに対してとても大きく出来ている。
そのような様子は人間の赤ちゃんを思わせる。

赤ちゃんのような様子や特徴を見せられると、お世話したい、可愛がりたい
といった衝動に駆られる人は多い。
その衝動から、犬の目をじっと見つめてしまうのだろう。

よって、その時の人の感情というものは、赤ちゃんを微笑ましく見つめている時の
ように、とても幸せな感情に包まれている。
しかし、残念なお知らせだ。
その時の犬の感情は正反対である。

人にとても友好的な性格であればまだ良いが、人が苦手な犬にとっては
この上ないストレスになる。
そもそも、人間同士だってそんなことはしない。

会話をしたりコミュニケーションを取るような機会になって初めて相手と目を
合わせる。
知り合いという関係性が出来ていくことで目を見る機会も増えていく。

会話もせず、コミュニケーションも取らず、知り合いでもない人の目を
見続けるだろうか。
そんなことを続けていれば、そのうち『なに、ガン飛ばしとんねんむかっ
とでも言われてしまうだろう。
まるでチンピラだ。

要するに、知らない人に目をジーッと見つめられている時、犬はそのように
感じているということ。
チンピラと思われないように気を付けよう。